2026年10月9日から12日まで,ブラジル・サンパウロのDistrito Anhembiで「Brasil Game Show 2026」が開催されている。
その初日,3人組のインディーチームSir Panda Gamesが開発中の育成ビジュアルノベル「IdolPet Caretake」(PC / Android)について,アーティストのClara Candia氏に話を聞いた。PC(Steam)とAndroid向けのタイトルで,Steamではすでにストアページが公開されている。
物語の舞台は日本で,プレイヤーは動物の保護施設を営んでいる。ある日,預かっていたウサギと猫と子犬が人間の姿に変わってしまう。3匹,いや3人はアイドルグループを結成したいと言い出した。プレイヤーは彼女たちの世話を焼きながら,その夢を手伝うことになる。
情報量が多すぎて,どこから突っ込んでいいか分からない背景設定だ。
左から猫のMikela,ウサギのLuna,子犬のAbby
![画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 猫と犬とウサギを育ててアイドルに。お手本は「ウマ娘」という育成ノベルゲー「IdolPet Caretaker」[BGS2026]](https://www.moepets.com/wp-content/uploads/2026/10/001.jpg)
彼女たちは,ペットだったころの心の傷を抱えている。Lunaはウサギだけに臆病で,Mikelaは猫らしからぬ気性の荒さで手に負えない。Abbyは呼ばなくても寄ってくるほど元気で,静かなときはたいてい何かを壊している最中だ。
プレイヤーは,人間としての新しい暮らしに慣れようとする3人を支える立場にある。恋愛ゲームではなく家族の話に近い,というのがCandia氏の説明だった。
Candia氏が参考にした作品として真っ先に名前を挙げたのは,「ウマ娘 プリティーダービー」だ。
ステータスを育てていく仕組みがあること,そしてトレーナーとウマ娘の関係が本作の世話役(Caretaker)とアイドルペットの関係に近いことを挙げた。
ほかに,日常ものとしてはアニメ「けいおん!」を挙げ,女の子たちが一緒に暮らして何でも分け合う様子については,韓国のアイドルグループTWICEの映像を参考にしたという。画面のあちこちに紙を切り貼りしたような装飾があるのは,スクラップブック風の見た目を狙っているからだ。
想定しているプレイヤーは,ビジュアルノベルを好む10代を中心に,のんびり遊べるコージーゲームのファン,感情に訴える物語を求める人,そしてリズムゲームのファンだ。
妙な組み合わせだとCandia氏自身も認めていて,この3つを1本にまとめたゲームをほかに探してみたものの,見つからなかったそうだ。
ゲームは1日が朝,昼,夜の3つに分かれて進む。朝の自宅では,アイドルペットたちが思い思いに過ごしている。画面の中を動き回るのは頭身の低いチビキャラで,いつでも話しかけられる。ゲームを始めた直後は,彼女たちはまだ動物の姿をしているらしい。
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朝できるのは,食事と運動だ。冷蔵庫の中身は日替わりで,新しい食べ物が少しずつ増えていく。何を食べさせるかでステータスの伸び方が変わり,ライブでの出来にも響く。
ただし,好みに合わないものを出せば,数値は下がってしまう。誰が何を好むのかは,プレイヤーが覚えていくしかない。
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昼は,アイドルペットの1人を連れて街へ出かけ,その子の物語を進められる。ライブがある日は3人のうち2人を選んでステージに立たせ,プレイヤーもリズムゲームの要領でパフォーマンスに影響を与えられる。夜にはライブ後の出来事が自動で流れ,結果を3人がどう受け止めたかが描かれるという。
3人の間にはそれぞれの絆があり,これもライブの出来を左右する。プレイヤーが誰か1人をひいきすれば,ほかの2人はそれに気づく。仲を深めてライブ本番で力を出させるには,3人に等しく目を配らなければならないのだ。
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これまでに集めた情報は,手帳にまとめられていく。手帳の中身は,ゲームを最初からやり直しても引き継がれる。何度も遊び,そのたびに新しく分かったことをもとに,別のエンディングを目指していくという。
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現時点のリズムゲーム画面は,Android版に合わせた縦長のレイアウトになっている。これは仮のもので,PC版のUIは別に作り直す予定だ。
キャラクターの立ち絵は,トゥーン調の3Dモデルで描かれている。2Dのビジュアルノベルでは顔の差分がどうしても似通ってしまうが,3Dなら大きく変えられる,というのがCandia氏の考えだ。
表情は40種類以上用意されているとのこと。
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舞台は日本,だから日本語版を出したい
開発メンバーの3人は,それぞれ役割がはっきり分かれている。プログラマーのGuido Schmidt氏は,本作のゲームプレイに合わせて独自のゲームエンジンを作っている。
音楽プロデューサーのLemuel Amado氏は,本作の楽曲から効果音まですべて制作しており,すでに11曲ができあがっている。体験版までに18曲,製品版ではさらに多くを用意する計画だ。
Candia氏自身はゲーム業界で4年の経験を持つアーティストで,ゲームデザインも担当している。
ゲーム買い切りで,発売後に独自の物語を持つ新キャラクターをDLCとして追加していく予定だ。既存のキャラクターに別の性格を当てはめただけ,とは感じさせないものにしたいそうだ。
Candia氏によれば,体験版の公開は2027年第1四半期で,製品版の発売は2027年末を目指している。対応言語は今のところ英語,スペイン語,ブラジルポルトガル語の3つで,日本語は含まれていない。今回のBGSに来た目的の1つは,日本語ローカライズのパートナーを見つけることだった。
もっとも,ここで見つからなくても日本語版は出すつもりではあるという。物語の舞台が日本である以上,届けたい相手も日本にいる,というのがその理由だ。
「IdolPet Caretaker」のキービジュアル
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Sir Panda GamesのClara Candia氏
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![猫と犬とウサギを育ててアイドルに。お手本は「ウマ娘」という育成ノベルゲー「IdolPet Caretaker」[BGS2026] 猫と犬とウサギを育ててアイドルに。お手本は「ウマ娘」という育成ノベルゲー「IdolPet Caretaker」[BGS2026]](https://www.moepets.com/wp-content/uploads/2026/10/1791713778-1536x864.jpeg)