日本狼と世界の狼犬種〜ニホンオオカミの特徴、犬との違いとは?〜犬とニホンオオカミ43

今回は、ニホンオオカミの基礎知識、他の亜種や犬との違いである、特徴についてお話しします(283)。さらに今回は、世界のウルフドッグについて紹介します。

参考文献
○「StarPeople 2016 Spring Vol.58」(ナチュラルスピリット、2016)
○芝田英行『遺跡にみる「ニホンオオカミ」‎(NextPublishing Authors Press、2021)
○デズモンドモリス他「デズモンドモリスの犬種事典」(誠文堂新光社、2007)
○武内ゆかり「日本と世界の犬種図鑑』(ナツメ社、2023)
○愛犬の友編集部編「日本犬大観」(誠文堂新光社、1953)

4 Comments

  1. 憧憬のオオカミ。ニホンオオカミは人を襲いました。また土葬だった頃墓荒らしも頻繁に行いました。時代的背景により鹿猟が盛んだった江戸時代の話です。オオカミの食料が枯渇していた時代です。今シカが増えすぎて困っているといいます。オオカミを放して良いものでしょうか、乳幼児が襲われたとき自然云々と言っていられるのでしょうか。オオカミは憧憬のままでよいのではないでしょうか。ストップの浅いハスキーと四国犬を選んで交配させれば外見がオオカミに似た犬になるかも知れませんが、頑固な四国犬と放漫なハスキーの特徴がどう出るか心配ではあります。

  2. ウルフドッグという呼称は品種として選択交配の上で固定された狼の血を引く犬種と、単純にウルフハイブリッドを表す為に用いられていますが、前者と後者は全く違う意味合いになる筈ですね。
    前者に該当するのは事実上サールロースとチェコソロバキアンだけで、アメリカンツンドラドッグは犬種とは名ばかりで後者に近いようです。
    ただ、要するに欧米人特にアメリカンは強くて大きくて危ない物が好きで、ウルフハイブリッドを作ったり、既に一犬種であるサールロースにもその血に思いを馳せたりするのでしょう。
    日本の川上犬その他のニホンオオカミの混血が確認された犬種も、ウルフドッグと名乗れるかも知れませんね。

  3. 平岩米吉の著書によれば、狼とのハイブリッドは、犬の良い性質をダメにするようですね。
    猜疑心が強く、狡猾で食料に対する執着が強い、と散々な言われようです。
    そうであれば、なるほど猟犬には使えませんね。獲物を独り占めしてしまいますね。

  4. 歌舞伎の演目「霊験亀山鉾」鶴屋南北 原作(仇討物)で#狼 が登場する場面があります。    ※元禄時代にニホンオオカミが 存在した!「霊験亀山鉾」は判り易いお芝居で 面白い

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