今回は、狼と民俗学の完結篇です。本草学博物学、美術史、そして伝承で、日本狼はどう描かれて、どう語られたか、真の姿に迫ります。

参考文献
菱川晶子『狼の民俗学』(東京大学出版会、2009)
平岩米吉『狼 その生態と歴史』(動物文学会、1981)

#Japanesewolfwatching#日本狼#ニホンオオカミ

9 Comments

  1. 模様のある毛色はほぼ確実に交雑種なのではないでしょうか?
    大きさに関してはニホンオオカミ全体でどの程度の個体差の幅があったのかも気になりますね。

  2. 最後の熊本での絵は素晴らしいと思います。

    交雑種では無い事が一目瞭然ですね。

    昔しの映画てケビン・コスナー監督主演のダンス・ウィズ・ウルブズのツーソックスは交雑種のオオカミで、白斑が前足にしっかりと出ています。

  3. んー日本狼の毛皮は茶色かオレンジに黒の差し毛なんですよね殆どが
    一つだけ真黒の毛皮が見つかっていますが

  4. 小便の話は和歌山在住の方数名から聞いたことがあります。余談ですがかなり大きかった事や、声がよくひびき遠吠えすると家の中にいても近くにいてるような感じがしたとか、文献によるとこの話を聞いた地域は昭和50年代まで2匹のイヌ科動物がいた地域です👍根付も見つかっていますし、ほか狼の話は数多く残っています。

  5. こうして見てみると共通点が多くて面白いですね。
    やはり明らかにイヌとは違う動物という印象を受けます。

  6. ぶち模様のオオカミ図は、ウルフドッグ、ハイブリッドウルフだと思います。

    虎毛もです。
    東北地方のマタギの伝承を元にした犬が喋る漫画を思い起こします。虎毛の秋田犬の物語です。
    一般には秋田には虎毛はいなくて、洋犬との交雑でああなったと。
    有名な髙橋よしひろ作の犬漫画では資料の少なかった時代の描画だったからか、半ばハスキーのような毛色の丸顔の日本犬に銀色の毛皮が生えています。たぶん、ブルーグレイでしょうか。腹、脚先、胸は白っぽい毛です。)

  7. 最後にご紹介のあった採寸したニホンオオカミの絵は、気になります。
    脚が案外長いというのも、その遺伝子を引き継ぐ日本犬が結構脚長プロポーションの個体がいることからも理解できる気はします。
    三峯神社近くの民家から出てきた、主に毛色からニホンオオカミと推定される毛皮も、予想外の大きなものでした。

  8. オオカミの伝承のある地域が、日本犬の産地とも近く見えます。
    日本でのオオカミと犬は、世界で最も近いところに住み、時折、交雑もして形成されてきたのでは。
    万年単位の昔から、そうだったような気がします。

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