
韓国・仁川国際空港の駐機場(c)news1
【09月26日 KOREA WAVE】韓国の大韓航空で過去5年間、航空機の貨物室などでペットを輸送中に計25件の事故が発生したことが分かった。最近では外国人乗客のゴールデンレトリバーが貨物室で死亡し、議論となった。ペットを家族の一員と考える人が増える一方、航空輸送の需要も伸びており、安全対策を求める声が出ている。
与党「共に民主党」のチョン・ヨンギ国会議員が国土交通省と韓国航空協会から提出を受けた資料によると、2022年から2026年9月までに、大韓航空で受託手荷物や航空貨物としてペットを運ぶ際に発生した事故は計25件だった。
このうち8件は原因不明の死亡、17件は運航中のケージ破損だった。死亡事故が発生した路線は、米ダラスが2件、米ワシントン、カナダ・バンクーバー、ベトナム・ホーチミンが2件、中国・広州、韓国・済州だった。
大韓航空はペットと運搬容器の合計重量が7キロ以下の場合、機内への持ち込みを認めている。これを超える場合は、合計45キロ以下に限り貨物室で輸送する。
過去5年間に大韓航空が国際線と国内線で受託手荷物や航空貨物として運んだペットは計7万2091件で、事故率は0.03%だった。同社は25件の事故について、いずれも温度や換気などの空調機能に問題はなかったとしている。
一方、ペットを家族として扱う社会的な意識の広がりから、事故が起きた際の影響は大きくなっている。
9月4日には、大韓航空の広州発仁川行き便で、中国人乗客の6歳のゴールデンレトリバー「バブル」が死亡した。乗客が輸送に関する資料一式を求めたのに対し、大韓航空はSNSで謝罪しつつ、同じ便に搭乗していたほかのペットには健康上の問題がなく、機内環境にも異常はなかったと説明した。
貨物室では客室に比べてペットを細かく管理することが難しく、航空会社が貨物輸送を避ける傾向もみられる。
同じ期間の輸送実績は、大韓航空が7万2091件だったのに対し、アシアナ航空は2万8752件、エアプサンは4727件だった。ジンエアーとエアプレミアを除く航空会社はペットの貨物輸送を実施しておらず、エアプサンも2026年から中止した。
ただ、ペットの航空輸送需要は増えている。韓国の航空会社による機内でのペット輸送は2022年の12万1544件から2023年は14万244件、2024年は14万7277件、2025年は14万7262件となり、2026年も8月末までに10万426件に達した。
チョン議員は「ペットは荷物ではない」と指摘し、単なる貨物や手荷物ではなく生命を運ぶという観点から、国土交通省と航空会社がペットの航空輸送全般について新たな安全基準を整備する必要があると強調した。
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